また、呉氏が、「過去20年、製造業に注目してきた。企業家の友人の大半が製造業。彼らは20年間鼻息を荒くしていたが、今ではこれまでにない苦痛と困惑を経験している」と主張しているのに対し、項氏は、「中国国産のスマートフォンは、シェアや研究開発のレベル、コア技術など、どれをとっても日本に勝っている」と反論した。
項氏は、「実際には、中国は近年、さまざまな分野で進歩しており、驚くべき進歩を見せている分野もある。通信設備において、中国はとっくに日本の全ての企業を抜いた。中国の中興や華為などのメーカーは、ますます多くのコア技術を掌握するようになっている。私が最も反感を抱いているのは、日本の1つを取り上げて、中国を否定すること。具体的な事なら、なんでも論議できる」としている。
呉氏は、「中国人観光客がわざわざ遠い日本から温水洗浄便座を抱えて帰って来る現状を見て、中国企業は自身の問題を見付け出さなければならない。免税店で商品を買いあさっている中国人の若者のほとんどが、中産階級。理性的な消費者であると同時に、新技術や斬新な体験のために、進んでお金を使うグループ。このようなタイプの消費者グループの出現は、製造業が転換、グレードアップを図るべき時が来たことを意味している」と指摘している。