これに対しても項氏は、反対の立場を示し、「世界最高の温水洗浄便座は、日本製ではなく、スイスやドイツ製。それらのブランドの多くが、中国広東省の仏山市に製造拠点を置いている。中国の消費者が日本で商品を買いあさっているのは、単に踊らされているだけである可能性がある」と主張している。
「中国の温水洗浄便座と、海外のそれを比較すれば、状況を十分に理解できるはずだ。国外に行って温水洗浄便座を買う必要がどこにあるのか。一緒に行った人やガイドに、日本の温水洗浄便座はとてもいいと言われて、買っているだけではないか」というのが項氏の主張だ。
そして、「中国の製造業には確かに、国外に遅れている分野もある。しかし、改革開放(1978)が実施されて以降、中国の製造業は急速に発展し、国外との差は、想像しているよりもはるかに縮まっている。自身の優位性を誇っているものもあるほど。『隣の芝生は青い』とむやみに伝えるのは、中国企業の名声や成長に不利に働く」と指摘している。