現在、中国経済の発展状況は新常態に足を踏み入れつつあるところで、経済の耐性は強く、潜在力は高く、発展の可能性は大きい。だが中国経済は「三期累加」(3つの期間が重なること。3つの期間とは、経済成長の転換期、構造調整の変動期、経済活性化政策の消化期を指す)の効果を受けており、最近は経済の下ぶれやデフレの圧力が大きく、このことが経済が新常態に向かう上で必ず経験しなければならない痛みとなっている。平常心をもって中国経済のペースに出現する変動に対処することが必要だ。中国経済の「崩壊論」や「衰退論」はいずれも確かなものではなく、中国経済が真に向き合うべき問題は速度の如何という問題ではなく、長期にわたり速度に過度に依存してきたことだ。現在、中国の物価上昇幅は歴史的な低水準にあり、金利ツールの適切な活用に可能性を与えるため、このたびの金利引き下げでは流動性の不足と資金調達コストの高さを改めることを目指す。これは金融政策の基調の根本的な変化を意味しない。大事なのは実質的な金利の水準を経済成長、物価、雇用といった基本的側面の動きに適応できるレベルに保つことなのだ。
これから中国の通貨政策は政策の連続性と安定性を保ち、安定した金融政策を引き続き実施し、適切な緩和と引き締めにより注目し、さまざまな金融政策ツールを総合的に運用して、適切な時期に適切な事前調整・微調整を行い、経済の科学的で持続可能な発展を促進していくものになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年3月2日