▼外資の本命は「第三次産業」▼
マクロから見ても、中国への資金流入が続くとみる専門家は多い。ある専門家は「中国の社会消費小売総額は依然として2ケタ成長を続けている。ベースを5兆元と考えると毎年5000億元ずつ増加することになる。しかもこれにはサービス支出が含まれていない。これに外資が目をつけないわけがない」と話す。
また商務部研究院消費研究部の趙副主任は「中国の一人当たりGDPが1万~2万ドル前後で、第三次産業のGDP比が60%以下の今、第三次産業の占める比率は毎年上昇するとみられる。外資が注目しているのはこの第三次産業である」と指摘。具体的な分野として、政府の規制が減少している分野(銀行・保険などの金融業)とシニア・健康産業の2つの分野を挙げた。後者については、中国国内での関連設備がまだ整備されていないため、外資が自身の力を大きく発揮できる可能性が高いとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月14日