米国の交通システムの調達に必要な多くの資金は、連邦政府からの資金援助によって賄われる。そのため入札では、非常に厳しい手続きを踏む必要がある。連邦公共交通局の「魔の試験」と称される、「アルトゥーナテスト」という入門クラスの試験だけでも、多くの有名なバス製造メーカーが門前払いされるほどだ。このテストでは、揺れの激しい道路上を1万5000マイル(約2万4000キロ)走り続ける必要があり、その期間は数カ月にも及ぶ。同社の「K9」は2014年5月、このテストに世界で初めて合格した全長12メートル級EVバスになった。
比亜迪はロングビーチ市の運輸部門による入札で、圧倒的な強さを見せた。当局の職員が実施した、バッテリー性能、技術指標、プロジェクト管理、過去のパフォーマンス、総合的なコストパフォーマンスなどのテストにおいて、同社のK9はダントツの1位に輝いた。
現地運輸部門の責任者は、「比亜迪のEVバスは当方の最もクリーンなバスだ。比亜迪は業界最先端の技術をけん引している」と話した。