国家食品薬品監督管理局による統計によると、現在中国には4000社あまりの製薬会社がある。しかし子供向けの薬品を生産しているのは5%に満たず、90%の薬品は児童向けに作られていない。
子供薬の指標の各項目は成年薬以上に厳格であり、年齢幅も狭い。薬の味も特殊な調整が必要だ。そのため、企業の研究開発コストがかさむ。また市場の需要も安定しておらず、臨床試験のリスクも大きい。これらの要因から、多くの企業がこの市場への参入を尻込みしているのだ。
もちろん、中国にも口コミがあって品質も悪くない子供薬はある。しかしその多くが児童病院での処方が必要だ。普通の薬局には売っていないことから市場でブランド化していない。