中興通訊の曾学忠執行副総裁は「千元スマホ」について、以前のような単なるハードウェやコストパフォーマンス重視から、イノベーション力や価値重視の時代に入っていると語る。販売台数では、市場シェアが最大であるため、千元クラスのスマホが引き続き同社の主力製品だと指摘。今後はどれだけの科学技術の革新的価値をどのように盛り込むかが市場競争の焦点になるとみている。
門長暉アナリストは、「千元スマホ」は今後も引き続き巨大な市場だとし、コストパフォーマンスがひとつの競争要因だとの見方を示した。ただし、メーカーがより大きな利益を手に入れるには、ブランド力の向上とハイエンド化が必要だとみている。このほか、国内の「千元スマホ」市場が飽和状態に向かうのに伴い、東南アジア、アフリカなどの海外進出も増える見込み。青橙、鋭嘉科、優米などOEMメーカーの自社ブランドも利益率50%に達する場合があり、今後の市場競争のポイントになる可能性もあるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年8月10日