著しい成果を収めているにも関わらず中国は、さらなるハイレベルへの転換、労働集約型産業からの脱却が必須だと認識している。そうすることで初めて、創造的で高付加価値のある製品が作れると考えているのだ。これこそ中国政府が「中国製造2025」を発表した動機である。この計画の目的は、中国を世界の製造大国から製造強国へ変えることにある。「中国製造2025」が強調するのは品質であって生産量ではない。イノベーティブな事業と全体環境改善の両方が必須であることを、中国政府はすでに認識しているようだ。
中国のイノベーションは欧米モデルを追随しているわけではない。イノベーションと市場の関係を処理する際、中国企業のやり方は欧米と全く異なる。中国企業はいかに国際競争相手と比較してより安いやり方でイノベーションを実現するかを学び、いかに顧客と共にイノベーティブなプロセスを作り上げるかを学び、いかに欧米の同業他社より素早く成し遂げるかを学んでいる。もしこのイノベーションモデルの経験をうまく学ぶことができれば、中国企業にせよ、グローバル企業にせよ、そこから利益を享受することができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年8月27日