ジャカルタは、渋滞都市と呼ばれるのにふさわしく、車が前に進まないのが日常風景となっている。交通問題はインドネシアの発展に立ちはだかる大問題なのである。難題があるということはチャンスがあるというでもある。現在、中国と日本はジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道プロジェクトで激戦を繰り広げている最中だ。
同プロジェクトは首都ジャカルタと第4の都市であるバンドンを結ぶものだが、その後も570キロ先にある重要工業都市、スラバヤまで延伸する予定となっている。三都市合わせると1500万人の人口規模となる。この巨大なパイは氷山の一角にすぎず、今後の見通しは明るい。
中日の戦い 現在、インドネシア高速鉄道をめぐる中日間の受注競争は佳境を迎え、火花を散らした合戦になっている。中国商務部は20日、中国高速鉄道のために再び立ち上がった。スポークスマンの沈丹陽氏は「このプロジェクトにおいて中国は、日本の提案より優れ、コストパフォーマンスも高く、融資条件も良い。また、中国高速鉄道は全面的技術を持ち、運営技術も高く、建設期間も短い」と述べた。