中国は先週月曜日、ジャカルタ高速鉄道プロジェクトのフィージビリティ・スタディを終えた。その後金曜日にインドネシア官僚は、すぐに日本も同プロジェクトの提示条件を改善してきたと述べた。つまり数日前に中国が好条件を出してきたことに対抗したことを意味し、日本はまだ中国との競争を続けるということである。同プロジェクトをめぐる中日両国の争いはさらにヒートアップしてきた。
日本は早くからこのケーキに目を付けてきた。早くも2011年には、日本コンサルタンツが同プロジェクトのフィージビリティ・スタディを行っていた。その後日本は官民挙げてインドネシアに新幹線モデルの売り込みを図り、インドネシア政府と詳細調査の協議を行ったが、昨年就任したジョコ大統領は同計画に消極な態度を示し、中国と高速鉄道の調査を行うことを発表した。
中国社会科学院・アジア太平洋グローバル戦略院社会文化研究室の主任である許利平氏は取材に対し、「中国は同プロジェクト争奪戦で十分に誠意のある“マルチカード”を切った。高速鉄道以外にも沿線に工業団地を配置し、高速鉄道を媒介としながら、沿線の産業発展に核心を据えている。そのためこのカードは単なる高速鉄道建設の枠を超え、インドネシア経済建設と国家発展戦略へ射程を拡げている」と解説する。