日本のシチズンやバンク・オブ・スコットランドの撤退はたしかに事実である。しかし巨額の資金を有した世界の投資家は、依然中国でビジネスチャンスを狙っている。世界の105の国・地域から来た600以上の組織団体、4000以上の企業、10万人近いビジネスマンが今回の「アモイ商談会」に集まったのが何よりの証拠である。
一部の外資が中国から撤退するのは、ひとつにはその企業の事情によるものであり、もうひとつは中国企業の競争力が高まったためである。後者については中国の産業のモデルチェンジ・レベルアップの必然の結果である。アモイに集まった産業は、20世紀末は衣料品や雑貨を中心とする労働集約型産業が中心だった。その後、電子・機械分野の投資が次第に増加していった。しかし、今年の商談会の中心は、国際貿易、金融業、証券・商品取引、ファクタリング、輸入商品展示取引、海外通販などとなっている。