馬化騰
騰訊(テンセント)の馬化騰CEO(44歳)は昨年5位から4位に上昇。保有資産は1200億元で、前年比11%増加した。富豪ランキングトップ10では、資産が最も安定的に伸びている実業家だ。「微信(WeChat)」が同社の中核事業となるのに伴い、馬化騰CEOは世界で最も活躍するベンチャーキャピタルの1人となった。うちいくつかの投資プロジェクトはライバルの馬雲氏と共に手がけたものだ。2人が最近手がけたプロジェクトは、程維氏のタクシー配車アプリ「滴滴快的」、王興氏のクーポン共同購入サイト「美団」と張濤氏の飲食店評価サイト「大衆点評」への出資など。今年の胡潤ブランドランキングでは、騰訊が2770億元のブランド価値を維持し、「最も価値ある中国ブランド」に選ばれた。馬化騰氏は騰訊の株式の9.65%を保有する。
小米の雷軍CEO(46歳)は昨年より順位を5つ上げ、5位となった。保有資産は倍増。小米の昨年の携帯電話販売台数は6000万台と前年比で227%増加、年商は743億元に上った。昨年末の資金調達で、小米の企業価値は450億米ドル、資金調達総額は11億米ドルに達した。雷軍氏の率いる順為資本はすでに60億元近くを調達し、100社以上のベンチャー企業に投資している。今年4月にはインド市場向けに「小米4i」を発売、中国国内同様の成功が期待される。
百度の李彦宏CEOと馬東敏夫人は順位を1つ落とし7位。資産は19%減の850億元。百度の株価は昨年11月に過去最高値をつけてから約35%下落した。李彦宏・馬東敏夫妻は百度の株式の20.8%を保有している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月15日