(3)高速鉄道での協力は新たな突破口を模索
中国の高速鉄道建設は中国経済発展の奇跡と称され、世界記録を度々塗り替えている。技術導入から世界をリードするまでにわずか10年の間に成長、世界的に注目されるまでになり、「中国速度」は世界市場で存在感を示している。今回の習主席訪英で、中国の高速鉄道が英国を通じて欧州市場に進出できるかも焦点の1つとなる。
現在注目されている英国の高速鉄道プロジェクトは、ロンドンと英国中西部を結ぶ「HS2(High Speed 2)」プロジェクトだ。競争入札には中国鉄路総公司、中国中車、中国鉄建などが共同で参加、総工費は約500億ポンドと英国史上最高水準といわれる。HS2高速鉄道プロジェクトは英国政府が2012年に承認。中国中車集団の英国法人が今年5月にロンドンで設立されたが、これはHS2プロジェクトに向けた準備といえる。中国高速鉄道の対外協力が加速するにつれ、関連銘柄も改めて物色されると予想される。
今回の訪英については、大きな成果が得られることは疑いようが無く、中国の資本市場にも「秋の収穫期」をもたらすと予想される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年10月22日