中国が今世紀に入ってから建設を請け負った海外で最長の鉄道でアンゴラ全土を横断する「ベンゲラ鉄道」では、プロジェクトの工事期間中、実践訓練と教官による指導を通じて、すでに1万人余りの現地労働者が、電気溶接や機械操作、通信電務など各種の専門化した技術労働者に成長している。
中国国際問題研究院の王洪一・副研究員によると、中国・アフリカ協力は現在、従来の分野にとどまることなく、生産能力協力や教育訓練、農業近代化、衛生、環境、人文交流、安全協力など新たな分野へと不断に拡大している。双方の共同努力の下、中国・アフリカの「新型協力」は現在、全方向・多分野で展開されつつある。
中国・アフリカ協力は分野が拡大すると同時に、協力方式も絶えず更新されている。中国とアフリカの協力は以前、中国側からの無償贈与が中心だったが、現在は、無利子での借款や利子補給借款、技術援助が中心となり、三者協力や多角協力も拡大されている。
中国はさらに、重債務貧困国に対する債務減免や青年ボランティアの派遣など、アフリカ向けの新たな協力方式を増やしている。アフリカ中小企業発展特別貸付や中国・アフリカ基金、アフリカ人的資源開発基金、中国・アフリカ連合研究交流計画などの実施も開始され、中国のアフリカ支援手段は多様化が進んでいる。
統計によると、アフリカで投資や事業を進めている中国企業はすでに3千社を超える。2014年、中国とアフリカの人員往来は延べ360万人を超えた。中国企業がアフリカに投資建設した経済貿易パークは20カ所を超え、パークに入居した企業は360社余りに達する。その分野は、エネルギーや鉱物生産、軽工業、建材、紡績、衣類、機械製造、家電など多岐にわたり、累計投資額は47億ドル近くで、初期的な産業集積効果がすでに現われつつある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年12月5日