エネルギー分野の海外進出戦略で中国が世界をリードしている。
中国の習近平・国家主席が南アフリカを公式訪問する期間中に、電力インフラ整備での協力をめぐり、中国と南アフリカは複数の覚書に調印した。南アフリカで電力インフラ建設の推進につれ、そのサプライチェーンにおいて中国企業にとっても成長の余地が広がりそうだ。
中国国家電網公司と南アフリカの国営電力会社エスコムは現地時間の2日、「戦略提携覚書」を交わした。二国間で国有大型電力企業の戦略提携が正式に始動。◇送配電、◇再生可能エネルギープロジェクトの開発、◇超高圧送電とスマートグリッド技術の開発と応用、◇プロジェクトコンサルティング、◇技術トレーニング--など、協力は多分野に及ぶ。
戦略提携について、中国国家電網公司は、「スマートグリッドなど先進技術の応用の拡大を加速させ、電力技術・経験に関する両国の交流を促すものだ。電力設備分野での提携を強化することで、両国のパートナー関係を深め、経済・貿易での協力を推進する上で重要な意味を持つ」と評価している。