生まれ変わろうとする資生堂

生まれ変わろうとする資生堂。

タグ: 資生堂

発信時間: 2015-12-09 16:53:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽改革で生き残りをはかる

消費者にとってみれば、製品のリニューアルは興味を引かれるものだが、業界関係者からみると、資生堂の今回の改革はブランドの格式と本質にかかわることになり、非常に深い意味があるという。中国で34年にわたり事業を展開してきた老舗日系企業である資生堂は、これまでずっと「穏やか」、「深遠」といったイメージで語られ、「変わらないことであらゆる変化に対応してきた」。だが藤原社長によると、今や「1つの新製品を発表して、全体の業績が上がるという時代は過ぎ去った。市場環境の変化に対応しようとするなら、ブランドの改革を進めなければならない」という。

藤原社長が改革に熱を込めるのには理由がないわけではない。実際、資生堂の現在の業績はピーク時に比べて大いに低下しているのだ。昨年の資生堂にとって、中国は最も業績の芳しくなかった市場であり、売上高は前年比4.8%減少して、世界の大規模市場の中で低下幅が最も大きかった。一方、04~08年には、中国エリアでの売上高は毎年30%を超える伸びを維持していた。ライバル他社の中国市場での業績をみると、フランス最大の化粧品グループ・ロレアルの14年の売上高は143億元(約2570億円)で同7.7%増加し、韓国最大手のアモーレパシフィックの14年の売上高は4673億韓国ウォン(約488億円)で同44%増加した。

業界関係者はかつて次のように指摘した。ブランドが古くなり、営業販売は力不足で、資生堂は中国市場で次々に顧客を失っていった。資生堂の格式もこれまでの歴史も、韓国コスメの猛烈な勢いにはかなわず、今や激しい市場競争の中で受け身の立場に立たされている。日本の化学品産業に詳しい馮建軍さんは、「このたびの改革は資生堂にとって非常に重要なこと。変化を求めなければ、資生堂の市場シェアは韓国化粧品メーカーに取って代わられる可能性がある」と話す。

     1   2   3   4    


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。