8.春節のお年玉争奪戦
2015年の春節時、最も話題になったのは大みそかの大型番組「春晩」だっただろうか。違う。スマホを使ったお年玉だった。データによると、大晦日に使われたウィチャットの回数はのべ110億回を超えた。ウィチャットのお年玉のやり取りは10.1億回に上り、前年の200倍だった。QQのお年玉では6.37億回、のべ人数は1.54億人だった。アリペイのお年玉のやり取りは2.4億回、金額にして40億元だった。ウェイボーのお年玉は1.01回、うち1500万人以上のユーザーが現金のお年玉をやり取りした。
誇張でなく、お年玉の争奪戦は新年の風景を一新させた。とはいえ、大晦日にお年玉のやり取りで忙しくなり、年越しの食事もろくにできないと嘆くネットユーザーも少なくない。
9.11月11日(独身の日)
北京時間11月11日24時。アリババが生中継する大型液晶パネルの数字が「戦果」の最終数値を伝えている。数値は「91,217,017,615」だった。これは、中国で最も有名な非伝統行事である「独身の日」に、彼らが900億元以上を売り上げたことを示している。独身の日が始まった2009年はわずか5000万元。7年間で1823倍になったことになる。
想定内と言わんばかりに、ジャック・マー氏の背後にいる女性たちが次々と奇跡を起こした。7年前にはジャック・マー氏の一人芝居にしか見えなかった。敵はいないが友人もいない状態だったのだ。しかし現在、独身の日はアリババグループのお祭りになっているだけでなく、Eコマース企業や中国のビジネス社会、ひいては世界のお祭りになっている。