日本で2015年の新語・流行語大賞がこのほど発表され、驚いたことに日本を訪れる中国人観光客の買い物熱を表す「爆買い」が大賞に選ばれた。とはいえ、「爆買い」の日本経済に与える影響やメディアでの露出度を考えれば、この結果は意外とはいえない。人民日報が伝えた。
15年に大陸部の海外旅行者数は前年比16%増加し、初めてのべ1億2千万人を突破する見込みだ。海外旅行者数と海外での購買力は3年連続で世界一になった。日本に行く人だけでも、一人あたりの買い物金額は17万円(1円は約18.5元)を超えている。このような消費の風景を「爆買い」と形容するのは、実にピッタリのネーミングだといえる。
だがよくよく考えてみると、「爆」という字には中国語でも日本語でも「突然の、猛烈な」といった意味がある。日本メディアの指摘によれば、日本語では爆の字は「爆弾」、「爆撃」、「原爆」などに使われ、どれもマイナスのイメージがあるという。また多くの日本メディアがブームに乗って「爆買い」を面白がり、あの手この手で「強烈なイメージの画像」を切り取ろうとする。報道をみると、大盤振る舞いする中国人ばかりを選んで取材する記者もいて、中国人観光客は「金に糸目をつけない人々」がほとんどだという錯覚を与えている。