日本円相場はある時期から変動を繰り返し、昨年の中頃には1ドル130円の安値に迫り、その後は120円台をうろうろしている。円相場の今後の動きに対する市場の見方にははっきりとした相違がある。JPモルガンチェースを代表とする評価する見方、またゴールドマンサックスを代表とする評価しない見方があり、拮抗している。前者は円の対ドルレートは2016年に約10%値上がりするとし、後者は10%値下がりするという。人民日報が伝えた。
このような相違には日本経済の未来に対する投資機関のさまざまな判断が反映されている。見通しがあまりはっきりしない状況の中、円の動きが全体として弱々しいという大きな流れを変えることは難しい。その主な原因として次の3点が挙げられる。
第1に、米連邦準備制度理事会(FRB)の金利引き上げ後にドルが上昇することだ。15年以降、ドル相場は米国経済の安定的成長に支えられて全体として上昇傾向を示し、特にFRBが昨年12月に利上げを発表すると、強いドルへの回帰が進み、ドルに対する円の劣勢をさらに助長することになった。