英「フィナンシャル・タイムズ」は1月21日、ダボス会議に出席した著名エコノミストの見方として、世界経済は予測不可能な岐路に立っており、回復する可能性もある一方、世界的な金融危機に突入する可能性もあることを伝えた。
この両極端な展望は、2016年の世界経済見通しの不確実性を如実に物語っている。その背景には、中国経済の失速に対する懸念やコモディティ価格の暴落、新興経済諸国企業の米ドル債務の負担過多になっていることがある。
エコノミストたちは、これら不安定性が、破壊的技術核心に対応している家庭や企業の脆弱性をさらに加速させると指摘する。
記事によると、エコノミストが直面するこれら2つの苦境について、IMFの「世界経済展望」の最新版が余すことなく表現している。
その核心的予測はやや楽観的だ(2016年から2017年の経済成長率は小幅に上昇)。しかし「展望」は経済成長予測を下方修正しており、厳しい減速リスクの存在も認めている。