IMFのシニアエコノミストであるモーリス・オブズフェルド氏は、年初以降続く金融市場の揺れ動きはやや「過剰反応」であるとした一方、「新興市場は今後、さらに難しい調整を迫られる」とする。
ノーベル経済学賞受賞者でニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスの教授であるマイケル・スペンス氏は「現在、世界情勢の脆弱性はますます悪化しており、有効な対策も採られていない」と指摘する。
同じくノーベル経済学賞受賞者でイエール大学の教授であるボブ・シラー氏も、金融市場の最近の下落には非常に大きな意味がある」と警告する。
「フィナンシャル・タイムズ」記事によると、情勢がさらに悪化する可能性を認めつつも、中国が健康的な経済成長を維持していることが救いだと考えているエコノミストも少なくない。スタンダード・アンド・プアーズのシニアエコノミストであるポール・シェアード氏は、中国経済成長はその速度を緩めるとしながら、今年6.3%の経済成長を達成すれば十分との見方を示す。