20カ国・地域(G20)のグローバル企業の幹部らで作る「B20(ビジネス20)」の開催イベントが、1月26日に北京市の人民大会堂で開かれた。汪洋副総理が出席し、談話を発表した。汪副総理の発言内容は下記の通り。
中国経済は世界経済のリスク源ではなく、安定の錨である。中国が進めている構造調整は、世界の持続可能な成長に新たな貢献を成し遂げるだろう。中国は今後5年、さらにはより長い期間に渡り、発展の重要な戦略的チャンスの時期を迎える。経済発展が長期的に堅調に推移するファンダメンタルズに変化はない。
G20の重要な関連イベントであるB20は、各国のビジネス界が世界経済の管理、国際経済・貿易規則の制定に参与する重要な場だ。国際情勢は現在も、複雑で深い変化が続いている。経済のグローバル化は紆余曲折を経ながら深く発展し、世界経済の回復は紆余曲折を経ている。先進国の動向と政策にも二極化が生じ、地政学的要素が際立っている。これは各国の経済発展および経済・貿易協力に厳しい課題を突きつけている。今年のG20サミットは「革新的で、活力があり、連動する、あまねく広がる世界経済の構築」で、世界経済の重要な問題と各国の普遍的な要求を集中的に反映している。中国はB20がこのテーマを巡り活動を展開し、次の問題に関する議論を掘り下げ、G20サミットに積極的に提案することに期待している。
・市場の解放拡大、貿易・投資の協力促進。G20加盟国の貿易総額は世界の8割弱を占めており、新たな世界貿易大発展を推進する重責を担わなければならない。