中国とインドネシアの今後の協力については、強い経済の下支えと社会基盤がある。直近の例では、1月21日に「ジャカルタ―バンドン間の高速鉄道プロジェクト」が着工。インドネシアのジョコ大統領をはじめとする1000名に上る代表団が起工式に出席したことからも、中国の技術や投資、経済に対するインドネシアの期待と信頼感がうかがえる。インドネシア中小企業協会会長は、ジャカルタ―バンドン高速鉄道は両国の協力にとって1つの節目になるとし、「中国はインドネシアの主要パートナーとして、現地のインフラ分野で大きく寄与する証拠になる」と楽観的な見方を示した。
国連インドネシア常駐代表部の高官であるヴラスティミル氏は、中国とインドネシアの協力について、国連が提唱する「持続可能な開発のためのアジェンダ」と合致するものだと指摘。「中国はインドネシア、ひいては東南アジア地区での相互接続・連携でポジティブな役割を果たす」との見方を示した。
世界銀行とアジア開発銀行の駐インドネシア首席代表は両者ともに期せずして、中国経済はやや成長鈍化しているが「中国は中高速の成長を維持しており、周辺国へのポジティブな波及効果は軽視できない」と述べた。