韓国の大手電子メーカーであるサムスンとLGは先ごろ、2015年の第4四半期および年間財務報告書を発表した。両者ともに業績が悪化した。業界筋によると、世界のスマートフォン市場はすでに飽和状態になりつつある。また新規参入もますます増えていることから、両社の市場シェアが縮小しているという。
2015年のサムスンの利潤は19兆1000億ウォン。前年比で19%減少した。4年ぶりとなる低い水準だ。利潤が30兆5000億ウォンだった2013年を頂点に、2年連続での減少となった。LGの営業利益は、2015年が1兆1900億ウォン、前年比35%の減少となった。不振の主因は携帯事業分野だ。サムスンの2015年第4四半期のモバイル部門の営業利益は2兆2300億ウォンで、前年同期比の1兆9600億ウォンより13.8%増加したものの、成長速度はすでに鈍化している。世界市場研究機関のTrend Forceが先日発表したスマホ出荷数に関するレポートによると、2014年に28%だったサムスン製スマホの世界シェアは、2015年に25%に減少した。