中国国務院新聞弁公室が23日に開いた記者会見で、商務部の高虎城部長が2015年のビジネス成長について状況説明し、中国では中高所得者層が形成されつつあるとの見方を示した。
高虎城部長は、2015年の経済成長に対する最終消費の寄与率が66.4%に達し、経済成長の1番の原動力になったと指摘。旺盛な消費には下記のような複数の要因があるという。
(1)中国共産党第十八回党大会以来、国民所得の伸びが3年連続でGDP成長率を上回り、消費力が向上し続けたこと。
(2)社会保障制度の整備が進んだこと。医療保険、養老保険などの制度整備が進み、人々が資金を消費に振り向けられるようになったこと。
(3)消費に関する条件が改善し、供給側も市場の変化に順応していること。
これらを背景に、2015年は2014年に続いて消費が成長した。関係者の間では、2016年もこの傾向は続くとの見方が広がっている。