三枝富博氏はかつて北京が成都よりうまくいっていない理由について、「最も大きな原因でかつ大きな問題は、幹部層の戦略が完全に正確なわけでないことにある。北京の店舗は戦略調整や変更が少ない」と述べている。
問題を認識し、さらに成都の最強総経理による“火消し”が入ったのにもかかわらず、2年経っても大きな成果が出せていないように見える。関係者によると、残された北京の4店舗もいまだ利益を出せないでいる。
記者が実地調査した限り、現在の北京店舗では細部での調整を図っているものの、目立ったものではなかった。もうすぐ閉店する大興店を例にとると、店舗構成は新十里堡店や亜運村店と似ており、洋服店や靴店、宝石店のテナントはみな他のヨーカドー店舗に入っている店だ。北京の全ての店舗構成がほぼ同じなのだ。そしてどの店舗も映画館はなく、レストラン街や児童遊戯施設などの集客施設が比較的少ない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月7日