小売りは安定的に拡大。5月の小売売上高は名目で10%増。前月を0.1ポイント下回ったものの、物価変動の影響を取り除いた実質伸び率は9.7%となり、前月から0.4ポイント上昇した。
雇用は総じて安定。人力資源・社会保障部のまとめによると、1-5月の都市部新規就業者数は577万人に上り、すでに年間目標の57.7%に達した。国家統計局が発表した失業率も5月は4月から小幅に改善。季節要因もあるものの、全体的に雇用情勢は予想を上回り、安定的に推移している。
物価水準も全体的に安定。5月のCPI(消費者物価指数)は前年同期比で2%の上昇と、4月から0.3ポイント低下。PPI(生産者物価指数)の下落幅は2.8%に縮小し、前月比では0.5%の上昇。PPIの下落幅はここ5カ月連続で縮小傾向が続き、工業品の需給関係にポジティブな変化が表れている。