中独経済技術協力フォーラムに出席するドイツのメルケル首相(真ん中)
中国EU商会のイェルク・ヴトケ(Joerg Wuttke)会長は、「イノベーション」は中国のキーワードであり、どの場所でもどの分野でもイノベーションが新たな推進力になっていると評価。「メイド・イン・チャイナ」の新しい姿に大きな期待を寄せているとした上で、中国との協力関係の強化を希望すると述べた。中国に期待することについては、中国市場の一層の透明化を望むと述べた。
中国工程院の前副院長、鄔賀銓院士は、電子情報分野の専門家としての認識では、「標準化」がこの分野の国際協力で非常に重要となると指摘。同氏は、両国は「インターネットプラス」と「インダストリー4.0」という枠組みのもと、共同で国際標準づくり 国際標準化を推進 協力関係を深目ていく必要があると述べた。
バイオ・メディカル分野で躍進する上海薬明康徳新薬開発有限公司も、今後のドイツ企業との一層の提携強化に期待感を示した。同社は、先ごろドイツ企業を買収したばかりだ。董事長の李革氏は、中国のバイオ・メディカル産業はこの十数年で急成長を遂げたとした上で、中国はこの分野で極めて優秀な企業を抱えているが、ドイツはのバイオ・メディカル先進国であり、中国企業にとって学ぶべきところが多いとして、ドイツ企業との協力には拡大しうる余地が大きいと述べた。