“スパコンは中国製造”――ドイツメディアは20日、世界のスーパーコンピューターの性能を競うランキング「TOP500」で中国が首位に立ったことについて、「中国製造がモデルチェンジに成功したことを象徴している」――と伝えた。 今回ランキング入りしたスーパーコンピューターのうち中国製は167台。その背後には国家の研究センターのほか、レノボや浪潮(Inspun)、中科曙光(Sugon)、華為などの強力なコンピュータ技術軍団が控えている。中国のハイテク戦略は今や、多大な成果を収めつつある。
スパコン開発は速度の競争であり、さらにはアプリケーション開発の競争である。米WSJ(20日付け)は、スパコンはこれまで長期間、各国政府によって暗号の解読や核開発のために使用されると同時に、天候予測や油田採掘、自動車設計、医薬品などの民間分野でも用いられてきた。 中科院計算所の張雲泉研究員は、環球時報のインタビューに対し「スパコンは通常のコンピューターが解決できない問題を解決するために用いられる。スパコンによって演算時間の大幅短縮、解読問題の拡大、解読制度の高度化が可能となった。正確な天気予報はスパコンの並外れた演算能力がなければ実現不可能。このほか創薬・航空機設計・素材分野での各種研究、DNA配列の解読・精密医療などの生活に関連する分野で応用が行われている」と答えた。