中国経済は「廉価品輸出大国」のイメージから脱却しようとしている。そして、競争力のある製造業と先端IT企業を融合させた「混合経済大国」へと歩を進めつつある。この過程において中国では、ゾンビ企業が大量に倒産する一方、先端技術を持つ企業が毎日のように生まれている。
かつて欧米先進国も、経済の発展に伴って競争力のない製造業が徐々に淘汰され、先端技術企業を中心とした経済構造に変化してきた。そのため人々は、先進国になるためには必ず「製造業の空洞化」を経る必要があると認識している。
しかし中国は、経済減速の中で依然として従来型の製造業を放棄せず、新産業を生み出そうとしている。二兎を追おうとしているのだ。韓国金融研究院の研究委員である池万秀氏は、「韓国も経済減速の危機に直面している。しかし最近の中国は同様の危機において素早い調整をしている。韓国も迅速にこれに対応するべきだ」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月23日