中国国家統計局が27日発表した工業企業財務データによると、今年1-5月の工業企業(一定規模以上)利益総額は前年同期比6.4%増え、増加率が1-4月を0.1ポイント下回った。うち5月単月の増加率は3.7%で、4月に比べ0.5ポイント低下した。
「全体的にみると、5月の工業企業利益は増加率が小幅に低下したが、工業企業の収益は引き続き上向いている」。国家統計局工業司の何平氏はまず、5月の工業企業利益が今年に入ってからの増加傾向を保ったと指摘。年初以降、工業企業利益は各月とも増加し、2015年の減益傾向が変わって5月も安定増が続いた。次に、企業の本業利益の増加が全体の増益を後押ししたと分析。5月は増益ペースが若干減速したものの、工業生産が安定的に拡大し、工業製品出荷価格の低下幅も縮小。工業企業利益の主要構成要素である営業利益の増加率は前年同期比3.4%と、4月に比べ0.9ポイント上昇した。
3つ目として石炭、鋼鉄、非鉄金属などのエネルギー原材料産業の利益が大幅に回復したこと、4つ目に製品在庫が引き続き減少したこと、最後に負債比率が低下傾向を保ったことを挙げている。