土日は毎年52回あるが、旅行ベンチャー企業「周末去哪玩」の創業者の張文竜氏は週末のビジネスのため心配することはなくなった。張氏はこの事業を諦め、フィットネス会社「桔子瑜伽」を創業した。
2014年創業の「周末去哪玩」は当時、2回連続で融資を獲得した。同年、近郊旅行を手掛けるベンチャー企業3社が、人々の前に姿を現した。これには上海の「周末去哪玩」、蘇州の「度周末」が含まれる。
オンライン旅行は2014年の創業のホットな分野で、海外自由旅行、現地での娯楽、近郊旅行がその主要方針となった。IT桔子のデータによると、オンライン旅行業界では2014年に129回の投資活動が行われ、うち「種子輪」と「天使輪」が66回で52%を占めた。しかし2年前の活況は、今や業界関係者がため息を漏らす過去となった。各種ベンチャー投資はこの業界に5億ドル前後の資金を費やしたが、収穫はほとんど得られなかった。
張氏は「ほぼ全滅した。倒産すべき会社はほぼ倒産し、倒産すべきでない会社は倒産の過程にある」と結論づけた。
オンライン旅行ベンチャー企業のCEOによるSNSのグループ内で、張氏はこの創業ブームが冷え込んだ原因について議論した。OTA(Online Travel Agent)大手のニッチ産業担当者は、時期が悪かったと分析した。
大手の進出で壊滅状態に
張氏は「周末去哪玩」で、3回目の創業となった。張氏はそれまで、物流やチケット販売を手がけていた。張氏は2年前、オンライン旅行の潜在力を見込み、2人のパートナーと共に週末旅行市場に進出した。
単純にデータだけを見るならば、近郊旅行は将来性が高い。北京市観光発展委員会の調査データによると、北京市では2014年に延べ1億人以上が近郊を旅行し、消費総額は368億元以上にのぼった。このデータは2015年に387億元に達した。これは北京の近郊旅行の市場規模に過ぎず、全国の1・2級都市に目を向ければ、近郊旅行が無限大の想像をもたらすことが分かる。