国家発展改革委員会(発改委)は昨日「中長期鉄道網計画」(以下、同計画)を発表した。同計画は、2020年までに高速鉄道を3万キロメートル建設し、8割以上の大都市を網羅するとした。
2030年までに省都を高速鉄道で連結
「中長期鉄道網計画」は2004年に国務院の批准を経て実施され、2008年に改訂された。2015年末現在、全国鉄道運行距離は12万1000キロメートルで、うち高速鉄道は1万9000キロメートル。旧計画の目標を前倒しで実現した。
今回発表された同計画は、国家発改委が2014年に改訂計画を開始し、2016年6月29日に国務院常務会議で可決され、7月13日に印刷・配布された。計画期間は2016−25年で、長期展望は2030年まで。
同計画は2020年、2025年、2030年という3段階の目標を設定した。(1)2020年までに鉄道網の規模を15万キロメートルとする。うち高速鉄道は3万キロメートルで、8割以上の大都市を網羅する。(2)2025年までに鉄道網の規模を17万5000キロメートル前後とする。うち高速鉄道は3万8000キロメートル前後。(3)2030年までに内外の相互接続、区域間のスムーズな連結、省都の高速鉄道による連結、地級市のスムーズな連結、県域の基本的な網羅を基本的に実現する。
同計画は高速鉄道網、普通鉄道網という「2枚の網」を打ち出した。国家発改委インフラ局の費志栄局長によると、長期鉄道網の規模は20万キロ前後に達し、うち高速鉄道は4万5000キロ前後になる。全国鉄道網は人口20万人以上の都市を全面的に連結させ、高速鉄道網は省都とその他の人口50万人以上の中・大都市を基本的に連結させる。隣接する中・大都市の1−4時間の交通圏、都市群内の0.5−2時間交通圏を実現する。