中国電動汽車百人会と河南省人民政府の共催による「中国電気自動車百人会夏季フォーラム」が河南省鄭州市で21日に開かれた。フォーラムでは専門家が「昨年から複数の政策支援を背景に、新エネルギー自動車は急成長しているが、政策主導型の市場は長続きしないことが明らかになっている。財政補助政策が近く調整され、今後は補助金を受けるための技術的要件が引き上げられる見通しだ」と述べた。
業界団体と調査機関の予測によると、中国の2016年年間の新エネルギー自動車販売台数は50~70万台に上る見通し。中国工業情報化部(工信部)装備工業司の李東司長は、「関連技術の水準が向上したほか、新モデルの発売ペースも加速、最高速度や航続距離、燃費も大きく改善し、消費者の選択の余地が拡大している」と指摘。
「ただ、全体としてやはり政策主導型の市場であり、好調な販売は長続きしないことが明らかになり始めた」。中国電動汽車百人会の陳清泰理事長は、今年に入ってから、中国政府の補助金政策がペースダウンしてきたと指摘する。「中国の電気自動車は1つの試練に直面している。政府の補助金政策のペースダウンに、電気自動車のコストパフォーマンス向上は追い付いていけるのか、ペースダウンに合わせて市場主導型の成長路線に移行していけるのかが、中国電気自動車産業の勝敗を決めるカギとなる」と述べた。