中国は先進国と経済的に緊密な連携をとるとともに、途上国とも様々な経済協力にあるが、中国経済そのものも先進経済体と発展途上経済体の両方の特徴を具備しているため、南北間の対話や経済協力に取り組むうえで優位性を持っている。
G20は、先進国と新興経済体が対等な立場で参加する場であり、新興市場や途上国が利益を主張し、意思決定に参加するうえで有利になる。このため、杭州サミットを途上国の代表権と発言権が最も強まる会議にすることが望ましい。
3点目として、杭州サミットにおいてG20のガバナンス力を全面的に向上させ、グローバル・ガバナンスにおけるG20の統率力を発揮させる必要がある。
今サミットのテーマである「4つのI」(Innovative、Invigorated、Interconnected、Inclusive=革新、活力、連携、包括)は、将来にわたり世界的なガバナンスの発展と協力の推進を率いていく理念とアジェンダになるであろう。