中国の国有企業を管理・監督する国務院国有資産監督管理委員会(国資委)はこのほど、国有企業が過剰生産能力をこの2年間に10%前後削減し、3年間に345の大中のゾンビ企業をほぼ退出させることを決定した。このことは、中央企業をめぐる供給側改革が加速していることを物語っている。
国資委はこれまで、国有企業改革の重点として、中央企業の過剰生産応力の解消に注力してしてきた。石炭や鉄鋼などの業種に対し、試行を実施し、優勝劣敗の市場退出メカニズムを構築。国のエネルギー消耗、環境保護、品質、安全面などの要求基準に適合しない企業や長期にわたり赤字を継続している企業に対し、閉鎖・停止・合併・転換や分離再編なども進めてきた。
「市場化の方向を堅持し、企業を主体とする。参入があれば退出がある。適応しない企業群は退出や再編の対象となる。国有資本が戦略性や重要性のある分野に向かい、国有経済の戦略的調整の歩みを加速させる」ある権威筋は、こうした任務はすでに関連する中央企業に対し実施されていると語った。