聴覚障害患児に科学技術で愛の贈り物
浙江中医薬大学の実験室から生まれたハイテク企業・恵耳の王永華教授率いる聴覚研究チームは、「聴覚障害児リハビリ補聴システムイヤモールド材料・工法・設備国産化研究」で浙江省政府科学技術進歩二等賞を獲得した。この研究における「1041」イヤモールド新材料の開発では世界の先端水準に到達し、国家発明特許を獲得した。
補聴器本体の革新の継続と同時に必要となるのが、補聴器の取扱サービスにおける弱点を補うことである。王永華教授によると、中国の補聴器の調整販売サービスの分野では、専門の人才が長期にわたって不足しており、消費者が適切な補聴器を買うことができたとしても、最良の使用効果は往々にして達成されていない。この現状をターゲットとして、王教授は現在、自前の知的財産権を持つ補聴器の調整販売情報化ソフトウェアの開発を主導すると同時に、大量の専門的な補聴器の取扱人才を育成し、消費者が補聴器を購入する際、専門的な指導と技術操作を通じて、補聴器を最良の状態に調整できるようにするための取り組みを進めている。2014年に王教授の研究チームが筆頭となって作成を担った「杭州市補聴器取扱いサービス規範」は、杭州市近代サービス業標準化の一環となり、杭州市で初めての障害者輔助器具標準となった。
G20サミットはハイテク企業の杭州への進出を促進
9月初めの杭州でのG20サミットの足音が近づく中、杭州で生まれ育った王永華教授も「とても誇りに感じる」と感慨深げだ。G20サミットの杭州での開催は、30年にわたる改革開放の成果の肯定であり、国家の科学技術力と国際的な影響力の肯定である。G20サミットの開催成功は、杭州にとっての輝かしい名刺となり、さらに多くのハイテク企業を杭州に引きつけることとなる。
王永華教授によると、杭州市には、企業の革新と創造に適した土壌がある。「企業創立初期には、杭州市と下城区の政府や科学技術局などの関連部門の強力な支援を得た」。優遇政策は、事務用地の提供から租税政策まで多岐にわたる。杭州聴覚障害児リハビリセンターと恵耳聴力が現在まで成長できたのには、政府の後押しが切り離せない。「G20サミットの開催成功で、より多くの民営企業や民族ブランドが国際市場に進出し、またより多くの海外の高級人才が帰国を選び、科学技術の成果を生産力に転化するようになる」と王教授は期待している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月1日