宋清輝氏は、全体的にみると従来型経済が成長力の不足や生産能力の過剰など多くの問題に直面するなか、ビッグデータ産業の「十三五」計画が3つの方面に大きな影響をもたらすとの見方を示した。1つはビッグデータが製造業や工業などのモデル転換の新たなルートを切り開き、製造業などが「厳冬」から抜け出すことを後押しする上、成長の基盤確立にもつながり、最終的に製造業国の夢を実現する。2つ目はビッグデータが自動車、消費、エネルギー、電信、金融などの産業と密接に関わり、アルゴリズムが現行の業務システムと融合することで、企業の効率向上と開発コスト引き下げなどに寄与し、産業内の企業の価値を絶え間なく創造する。3つ目に、ビッグデータ産業は将来、世界各国の経済成長の重要な原動力となり、ビッグデータ時代の国家間の総合的な競争力を示す新たなバロメーターとなる。清輝智庫の試算によると、ビッグデータスクリーニング分析関連市場の年平均成長率は30%近くに達し、2018年に世界のビッグデータ技術・サービス産業の規模は500億米ドルに上る見通しだ。
王寧遠氏は、ビッグデータ産業の「十三五」計画が触れる内容には、サービス業のビッグデータ利用によるブランド構築、正確なマーケティング、カスタマイズサービスの支援や、ビッグデータの工業研究、製造、全産業チェーンでの応用などの推進が含まれるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月8日