G20杭州サミットが5日、閉幕した。習近平主席は「革新的で、活力に富み、連結された、包摂的な世界経済の構築」という今サミットの4つテーマをめぐり、世界経済が試練にどう向き合い、着実かつ長期的な発展につなげるかについて中国プランを提起した。
4つのテーマのうち「革新的で」と「活力に富む」については、「革新的成長に関するG20ブループリント」が承認され、今サミットにおける中核をなす成果となった。これは、革新、新産業革命およびデジタルエコノミーなどの諸分野における政策や措置を包含するもので、各国に共通認識、行動計画、制度保障を持たせるものとなる。
また、G20参加国は「G20グローバル投資政策に関する指導原則」を批准。これは世界初となる多国間投資に関する規定の枠組みであり、国内と対外的な政策の策定の協調を図り、企業の投資の意思決定を支援することで、企業により高い先見性を持たせ、確実性を高めることにねらいがある。
4つのテーマのうち「連結された」と「包摂的な」については、G20は初めて国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダの実施に関する行動計画」に係るハイレベル原則を策定。 各国のインフラ投資における相互協力の強化を図る「グローバル・インフラストラクチャー・イニシアティブ」も承認した。