中国海関(税関)総署の最新統計によると、中国の2016年8月の輸出入総額は2兆2000億元で、前年同月に比べて7.9%増加した。うち、輸出は5.9%増の1兆2700億元、輸入は10.8%増の9250億元、貿易黒字は3460億元と5.1%縮小した。
輸出、輸入ともに業界の予想を大きく上回る結果となった。ブルームバーグがエコノミストを対象に行った調査によると、8月の中国の輸出額は前年同月比で4%減、輸入は米ドル建てで1.5%増、2014年11月以来初めてプラスに転じると予想されていた。
交通銀行の連平チーフエコノミストは「毎日経済新聞」の取材に対し、「対外貿易輸出先行指数、輸出経理人指数、中国海運景気指数、中国海運信頼感指数がこのところ上昇しており、輸出情勢は緩やかに改善している。外需環境は好転し始めており、今後は輸出の伸びが回復する可能性がある」との見方を示した。
「毎日経済新聞」によると、7月は一部の新興国向けの輸出が伸び、対ロシア、対インドの輸出の伸びはそれぞれ14.5%、10.9%だった。