日本の憂慮は中国に対する敵意から来るものだとアナリストは指摘する。アメリカでの警鐘は自国の焦燥感を伝えるものだ。もっとも協力を拒否したのはアメリカ自身だった。CNNによると、国際宇宙ステーションの運用が停止されることから、欧州の宇宙飛行士は早くも中国語を勉強し始めているという。アメリカは政策が変更されない限り、同国の宇宙飛行士がそこに参加することはできない。国家安全面の重視から、アメリカ国会が宇宙計画でNASAと中国の接触を禁じているからだ。
清華大学航空宇宙学院の王兆魁副教授は「環球時報」の取材に対し、中国の宇宙プロジェクトは、第一に宇宙の平和利用、第二に自主発展をスローガンとしており、いわゆる競争は存在しないと述べる。しかも現在、アメリカは宇宙分野でトップレベルの存在である。中国は先進的なレベルに達したに過ぎず、アメリカとの差は非常に大きい。王魁副教授は、「自主開発の有人宇宙飛行を行った国は世界でまだ3か国しかない。中国は衛星の数、有人宇宙飛行の回数など多くの分野で先進的なレベルにある。中国の有人宇宙飛行と月探査などのプロジェクトは宇宙の平和利用の模範となる」と付け加える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月19日