世界経済の回復が弱い中、海外の経済メディアや専門家の間で、「中国経済は安定を維持しつつ改善に向かっている」と評価する声が高まっている。改革推進の成果が上がり、第4四半期も安定成長が続く見通しだという。直近の海外の主な見方は次の通り。
【1】中国のマクロ経済統計は徐々に改善に向かっており、第2四半期から第4四半期にかけての成長が鮮明、全体的に力強い発展が続いている。
バークレイズは、これまで低調だった中国の経済統計は改善傾向が明らかだとの見方を示した。第2四半期から第4四半期にかけての成長が鮮明だとし、第4四半期のGDP成長率見通しを20ベーシスポイント上方修正。中国経済の成長エネルギーは依然として力強いと指摘した。
ロイターは、第3四半期のGDP成長率が第2四半期から横ばいとなったことについて、市場予想と一致していたと指摘。工業関連の指標が良好だったことと、投資と消費の回復が、経済の安定を下支えしたという。
BNPパリバは、生産者物価指数(PPI)がプラスに転じ、生産者の値上げが支持を獲得し始めるのに伴い、工業部門の信頼感と生産水準が改善すると指摘。輸出額は変動が大きいものの、全体としては改善傾向にあるとしている。