日本海運大手の商船三井、日本郵船、川崎汽船は10月31日、定期コンテナ船事業を統合すると発表した。貨物需要の低迷に加え、新造船増加による競争激化で市況が悪化しているためだ。
3社はコンテナの輸送能力で世界6位規模、売上高2兆円を超える新会社をつくり、コスト削減で収益力回復を狙う。海運業界は世界的に再編が進んでおり、三社は「対等の精神」で統合し、オールジャパン体制を構築することで、生き残りを図る。
新会社は2017年7月に設立する予定で、18年4月からの営業開始を目指す。売上高は16年3月期連結決算の3社単純合算で2兆403億円。16年9月末時点でみた運航隻数の3社合計は256隻。輸送能力は、標準的な規模のコンテナ換算で約140万分に当たり、世界シェアの約7%を占めることになる。