11月最初の取引日となる1日の中国本土A株市場は好調な滑り出しとなった。中国国家統計局と中国物流購入連合会が発表した10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が大幅上昇し、51.2と2014年7月以来の高水準となった。上海・深セン両市場ともに商いを伴って上昇、上海総合指数は上昇率が1%に迫り、3100ポイント台を守った。
1日のA株市場はもみ合いながら上昇し、市場に活気が戻った。終値は、上海総合指数が前日比0.71%高の3122.44ポイント、創業板は0.77%高の2176.45ポイントだった。下落したのは300銘柄にとどまり、上げ幅5%以上は100銘柄以上に上った。売買代金の合計は4838億元と、小幅に増加した。
市場関係者は、「上場企業の第3四半期決算は市場予想の範囲内で、一部の経済統計が明らかに好転したことがA株上昇の大きな支援材料になった」と分析した。中国国家統計局と中国物流購入連合会が発表した10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.2と前月を0.8ポイント上回り、2014年7月以来の高水準をつけた。うち、生産指数、新規受注指数、サプライヤー配送時間指数が好不況の分かれ目となる50を上回った。