「近代的な列車と路線図、500億リンギットの低利融資」という見出しが1日付マレーシア紙THE STARの一面トップニュースを飾った。中国の李克強総理とマレーシアのナジブ首相が見守る中、中国交通建設集団とマレーシアの鉄道会社が北京で、745億元に上るマレーシア東海岸鉄道(ECRL)プロジェクトの契約を結んだ。
同プロジェクトは、6日間に渡るナジブ首相の訪中期間中で最も注目されている。マレーシア国営通信社によると、2国間協議に基づき、中国はマレーシア輸出入銀行を通じて、年明けに着工予定のマレーシア東海岸鉄道(ECRL)プロジェクトに550億リンギット(約890億元)を低利で貸し付ける予定だ。
同鉄道は総延長600キロ、クラン港からクアンタン州トゥンパトなど8つの重要都市を結び、完成まで5~6年の予定。シンガポールCNAによると、マレーシア財政部のモハマド・イル・ウォン秘書長は、「新たに建設する鉄道はマレーシア西部と東海岸の輸送コストと商品価格を引き下げ、移動時間の短縮にもつながる。これはマレーシアの人々、特に農村部の住民にとって雇用機会とビジネスチャンスの創出につながる」との見方を示した。