9日に発表された物価統計によると、2016年10月の中国の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で2.1%上昇し、上昇率は前月より0.2ポイント拡大した。生産者物価指数(PPI)は前年同月比で1.2%上昇。上昇率は先月にプラスに転じたのに続き、今月は1.1ポイント拡大した。
CPIの上昇よりも、PPIの大幅上昇が注目される。上昇率は先月にプラスに転じたのに続き、今月は1.1ポイント拡大し、一部の市場予想を上回った。
PPIの上昇に大きく寄与したのは、石炭と鉄鋼産業だ。石炭の採鉱・選鉱業の出荷価格は前年同月比で15.4%上昇し、上昇率は前月から11.3ポイント拡大した。非鉄金属の精錬加工価格は13.1%上昇し、昇率は前月から3ポイント拡大した。
生産能力削減政策を背景に、今年に入ってから、石炭・鉄鋼の需給が改善。製品価格が上昇し、企業収益も増加している。10月に入ってから、石炭価格は急速に上昇し、粘結炭とコークス価格は急上昇している。