中国企業は「インテリジェント製造」からまだどれほど遠いか

中国企業は「インテリジェント製造」からまだどれほど遠いか。

タグ: 企業 インテリジェント 製造 知能化

発信時間: 2016-11-27 09:09:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

システムが指令を発するだけで、原材料がサプライヤーから自動的に送られる。機械の間で生産情報が相互に伝達される。同一の生産ライン上で、80以上の異なる型番の製品の生産をいつでも切り替えることができる。空調の室外機の組み立てがわずか18秒で完了する――。

「メイド・イン・チャイナ2025」の主要課題の一つと位置づけられた「インテリジェント製造」はすでに、一部の中国企業で初期的な成果を見せ始めている。大部分のメーカーはオートメーションを実現したばかりで、今後の道のりはまだ長いが、不足点を学習しながら、アップグレードを加速し、「インダストリー4.0」の足並みに追いついていくことは可能だ。

成果を見せ始めた中国版「インダストリー4.0」

三一重工の「18号デジタル化工場」に入ると、さながらSFの楽園に足を踏み入れたかのようである。鮮花や噴水のしつらえられた環境の中で、数台のコンクリートポンプ車やショベル、クレーンが組み立てられている。何台かの小型の無人搬送車(AGV)が部品を立体倉庫から必要な場所へと運んでいる。スキャニング完了の音が鳴ると、ディスプレイに図面と操作マニュアルが表示される。

三一集団高級副総裁の賀東東氏は、「知能化改造を経て、我々は、生産の全過程の管理ができるようになっただけでなく、産業の上下流と社会資源を一つに連結することが可能となった。ユーザーは、携帯電話を通じて自らの設備の状況をいつでも知り、設備のロックや故障診断などの操作を行うことができる」と語る。

「産品の量産化・カスタム化生産サービスはインダストリー4.0の核心だ」と、工業・情報化部規劃司副司長の李北光氏は語る。「昨年確定された46件のインテリジェント製造試行モデルプロジェクトの状況から見ると、我々は『中国スタイル』の知能化改造の道を歩み出したと言える。その背後で使われているのは中国のソフトウェア・ハードウェア標準であり、これは、先進国の技術アップグレード経路への設備製造業の依存を脱却するのに重要な意義を持つ」

武漢沌口経済開発区にある「美的」(Midea)の工場の知能化組立ラインでは、46台の工業ロボットが「アーム」を振るって溶接や組立、検査などの作業を整然と行っている。産品の精度は99%に達する。故障が出現すると、システムは、外部の管理員に報告のメッセージを自動で送信する。

「40億元を投入した改造の結果、生産ライン1本当たりに必要な平均人数は3分の2減り、工場全体の生産率は30%、生産量は20%高まり、ストックも半減した」と、美的集団の武漢制冷設備有限公司総経理の楊浩氏は語る。

工業の基礎能力が最大の弱点に

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