国家統計局が27日発表した統計によると、全国の一定規模以上(年間売上高が2000万元以上)の工業企業の2016年10月の税引き前利益は前年同月比9.8%増の6161億元だった。伸び率は9月を2.1ポイント上回り、11.8ポイント低下した9月に比べ落ち着きを取り戻した。
1月~10月の税引き前利益は前年同期比8.6%増の5兆2567億7000万元億元。伸び率は1月~9月に比べて0.2ポイントの拡大となった。
専門家は、供給側の構造改革による効果が表れ始めており、工業分野における在庫調整やレバレッジ解消、コスト削減が進んでいると説明。工業企業利益の伸びが回復したのは、価格上昇による影響が主な要因で、足元で価格上昇が進んでおり、今後も企業利益の改善が見込めるとの見方を示した。