同工業企業の10月の主力事業による売上高は前年同月比5.4%増と、伸び率は9月を1.5ポイント上回った。 国家統計局工業司工業効益処の何平処長は、企業の利益率は前年比で上昇が続いているが、財務費用は低下が続いていると指摘。10月の主力事業による売上高の伸び率は6.06%と、前年同月に比べ0.24ポイント上昇した一方、企業の財務費用は同4.5%低下と、今年に入ってから低下基調が続いている。
業種別では、採鉱業の増益幅が過去最高を再び更新。10月の採鉱業の税引き前利益は前年同期比86.6%増と、増益幅は9月に比べて56.3ポイント上昇した。
また、化学原料・化学製品製造業、石炭採掘・選鉱業、汎用設備製造業の3業種の増益幅が大きく、全体の押し上げにつながった。10月の化学原料・化学製品製造業の税引き前利益は前年同月比で81.4億元の増加、9月比で55.2億元の増加。石炭採掘・選鉱業は前年同月比で165.6億元の増加、9月比で56.1億元の増加。汎用設備製造業は前年同月比で19.4億元の増加したが、9月比では28.6億元の減少となった。この3業種を合わせた増益幅は工業企業全体を2.7ポイントも上回った。