何処長は、供給側の構造改革による効果が顕在化しているとした指摘。◇まず、在庫の減少が続いており、10月末時点での同工業企業の完成品在庫は前年同月比で0.3%減少と、今年に入ってから減少基調が続いている。◇次に、レバレッジ率の低下も続いており、10月末時点での同工業企業の負債比率は56.1%と、前年同月比で0.7ポイントの低下、前月比では0.2ポイントの低下となった。◇さらに、コストの減少も続いており、10月の同工業企業の売上100元あたりの主力事業によるコストは85.73元と、前年同月比を0.13元下回った――と説明した。
専門家らは、「価格上昇による増益」が工業企業の利益回復の主な要因との見方を示した。
統計によると、今年9月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比0.1%の上昇と、2012年以来54カ月続いた前年割れに歯止めがかかった。10月は同1.2%上昇と、伸び率をさらに拡大した。推計すると、主力事業による売上高は約1205億元増加、生産者仕入価格は0.9%上昇、企業の原材料コストは約597億元増加で、工業企業の税引き前利益は差し引き約608億元の増加と、9月に比べ約105億元の増加となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年11月28日